仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

国語の教科書に載っていた名作

新学期のシーズンなので、学生時代を思い出します。
学校で習った事の中で、大人になってもミョーに覚えてることってありませんか?
 
 

   「やまなし」   宮沢賢治                 〈小学校〉

「やまなし」のタイトルではわからなくても
    
    クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。」
 
 のセリフで思い出すのではないでしょうか。
 
川底の生き物たちの様子を描いた美しい童話です。
二匹のカニの子の会話で成り立っています。
 
クラムボン」とは何なのかは謎です。
 
    「ごんぎつね」   新美南吉              〈小学校〉
小ぎつねのごんはいたずらをした兵十に、お詫びをしたくて食べ物を家に届けていたのに、
 
それを知らない兵十に、鉄砲で撃たれて死んでしまいます。
 
 
撃ってしまった後に誤解に気付いた兵十と悲しそうなごんの様子が心に残っています。
 
切り絵風の挿絵のイメージです。
 
 
 
    「少年の日の思い出」  ヘルマン・ヘッセ       〈中学校〉
ドイツの男性が、少年のころの思い出話をするという内容。
そのころ少年は蝶の標本を集めることに熱中していた。
 
少年の敵役は隣の家の模範少年エーミール。
彼は非の打ち所が無いという、悪徳を持っていた。
大人から気に入られている優等生がムカツく、という感覚はわかる気がします。
 
最後は、少年が自分の大事にしていた蝶の標本をすべて
指で押しつぶしてしまう、という場面で終わります。
私は昆虫類が嫌いなので、この場面はすごく気持ち悪かったです。
 
全然好きでも感動的でもない話ですけど、印象に残っています。
 
 
 
 
      「山月記」    中島 敦               〈高校〉
国語は嫌いで、高校の授業なんかろくに聞いてなかった、という人でも
この話は覚えているのではないでしょうか。
中国で、人が虎になる話です。
 
 
舞台は中国の唐の時代。官僚である主人公は旅の道中、虎に出会う。
虎は人語を話し、自分は旧友の李徴であると言う。
虎になった理由は臆病な自尊心と、尊大な羞恥心の為と語る。
 
漢文調で小難しい文章でしたが、とにかく人が虎になったというのが
インパクトありました
 
 
   
     「こころ」    夏目漱石              〈高校〉
本当は長編なのですが、教科書には一部だけ載せてありました。
 
「先生」の若い頃の友人Kが自殺をして、それを先生が発見した所で終わってました。
 
部屋のふすまに血が飛び散っていた、という場面が印象に残って気持ち悪かったです。
 
 後で全部読みましたが、一部だけ載せるのはどうかと思うのですか・・・。