仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

本/(小学)中学・高校~

「幸せになる力」   清水義範   [ちくまプリマー新書]

タイトル通りの内容です。 小学6年生から中学生を中心として、 さらに高校、大学生そして子供をもつ親に向けて 「幸せになる方法」を説いています。 直接、読者に語りかけるような文体で わかりやすく説明しています。 清水氏は「幸せになる力」として四つ…

「放課後の音符(キイノート)」  山田詠美  [新潮文庫]

女子高生の恋愛心理を綴った8編を収録した短編集 恋する・恋にあこがれる女子にお勧めの小品。 「Body Cocktail」「Sweet Basil」「Brush Up」「Keynote」など タイトルはすべて英語。 7編の登場人物はすべて別個。 最終話だけ他編とつ…

「学校って何だろう」  刈谷剛彦  [ちくま文庫]

副題は「教育の社会学入門」 もともとは「毎日中学生新聞」に連載されていた文章です。 当時の編集長 横田一氏の 「あなたは自分のやっている学問を、中学生にわかるように書けますか?」 という問いかけがきっかけで始まったそうです。 日本人にとっては「…

「和菓子のアン」   坂木司   [光文社]

和菓子屋に勤める女の子を主人公にしたライトミステリー 同僚やお客さんにまつわるちょっとした謎が解かれます。 5編収録の連作短編集 主人公 梅本杏子(きょうこ、あだ名=アン)は高校卒業したての女の子。 将来への展望がないまま、進路未定で卒業してし…

「飛ぶ教室」    ケストナー   [ドイツ]

児童文学の古典的名作 特に男の子にお勧めしたいですね。 クリスマス直前のドイツのギムナジウム(寄宿学校)を舞台に、仲良し5人組を中心にして 学校生活や少年たちの成長を描く物語。 ギムナジウムというのはヨーロッパの学校制度で、 全寮制の男子校です…

「オズの魔法使い」  バウム   [アメリカ]

1900年に出版された児童文学の名作です。 夢と希望にあふれた美しい物語です。 福音館のハードカバーの古典童話シリーズで読みました。 さし絵はオリジナル本のウィリアム・デンスロウのものです。 工夫を凝らした装丁で、いかにも子供を楽しませそうな…

「IMAGINE 9」  星川淳・川崎哲・成瀬政博 [合同出版]

「IMAGINE」とは英語の「想像する」という意味の単語です。 ジョン・レノンの有名な歌がありますね。 この本は「9」を想像してみよう、と呼びかけています。 9とは「日本国憲法第9条」のことです。 【戦争放棄】をうたっています。 日本国憲法は、日本の…

「戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法」   [合同出版]

有史以来、地球上で人間同士の争いが絶えたことはありません。 これは人間の「業」というものでしょうか。 しかし、もはやそんなふうにあきらめている場合ではありません。 すでに地球は壊れかかっているし、現在地球上に存在する核兵器は地球を何十回も 破…

「トム・ソーヤーの冒険」 マーク・トウェイン [アメリカ]

男子におすすめしたい小説NO1です!少年文学の傑作ですね。 1800年代後半の、アメリカのミシシッピ河近くの小さな田舎町の少年の物語です。 男の子の生態ってこんなもんだよね~、とくすくす笑ってしまいます。 時代は大分変わりましたが、「男の子心」…

「夜のピクニック」 恩田陸

高校の行事の一日を通して、若者たちの一瞬を描いた青春小説。 本屋大賞など受賞。 映画にもなっています。 今日は北高の歩行祭。朝の八時から翌朝の八時まで(数時間の仮眠をはさんで)80㎞を、全校生徒が ひたすら歩くという行事だ。西脇融(ニシワキトオル)や…

「銀河英雄伝説」 田中芳樹

1980年代に発行され、爆発的なヒット作となりロングセラーを続ける、スペースオペラ。 愛称は「銀英伝 ギンエイデン」。 設定は未来、人類は宇宙に進出している。全宇宙が二大勢力に分かれ、対立し戦争が続いている。 SFというより歴史小説のようなスタイル…

夏休み中に読む本の選び方

学生のみなさまへ 読書感想文のためには、新しい本を読まなくてもいいと思いますが、 それとは別に読書をしてほしいなあと思います。 大人になったら、学校ほど長い夏休みがもらえることはないので、 ぜひ今のうちにたくさん本を読んでほしいです。 たいてい…

読書感想文の書き方

「本の選び方」に続きまして、「読書感想文の書き方」をご紹介します。 「読書感想文、何書けばいいか、わかんな~い」 という方、よければ参考にしてください 【1】 全体計画をたてる まずは、いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、別の紙に全体計画を…

読書感想文のための本の選び方

学生のみなさん、楽しい夏休みのはじまりですね 夏休みはうれしいけど、宿題がたくさんあってゆううつ、 特に読書感想文がめんどー・・・・ と思っている方、多いんじゃないでしょうか。 読書感想文は夏休みの宿題の定番だけど、そんなに手軽にできるものじ…

「西遊記」 呉承恩 〔中国〕

ご存知、孫悟空の冒険アクションストーリー。元祖ロールプレイング・ファンタジーって感じです(笑) 中国、唐の時代、三蔵法師が経巻を得るために、孫悟空・猪八戒・沙悟浄を供にして 天竺(インド)を目指して旅をする。途中には妖怪などさまざまな障害が…

「モモ」 ミヒャエル・エンデ 〔ドイツ〕

一昔前に大ヒットした「時間」をテーマにしたファンタジーです。映画にもなりました。 ある町の劇場の廃墟にモモという女の子が住み着きました。 しばらくしたら、町の人にとってモモはなくてはならない存在になりました。 なぜならモモは「相手の話を聞くこ…

「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子

神奈川県の公立高校の陸上部を舞台にした、青春スポーツ小説。 本屋大賞受賞、ドラマ・漫画化もした大ヒット作です。 サッカー少年の神谷新二は、スター選手の兄健一に比べて力が伸びないことに悩み、 サッカーをやめてしまう。春野台高校に進学後、陸上の全…

「兎の眼」 灰谷健次郎

灰谷氏のデビュー作(1974年)で代表作。 大阪の工業地帯の小学校が舞台。 新任(女性)のかわいい小谷先生、教員ヤクザと呼ばれる足立先生などの教師たち。 学校に隣接するゴミ処理所の長屋の子どもたちなどのさまざまな児童。 そして児童の父兄たち。 …

「星の王子さま」 サン・テグジュペリ [フランス]

6月29日(1900年)は、作者サン・テグジュペリの誕生日だそうです。 本文とともによく知られている、かわいらしいさし絵は作者の手によるものです。 熱烈なファンのいる作品で、箱根には美術館があります。 同じ名前の香水もあります。表紙の絵がボト…

「秘密の花園」 バーネット [イギリス・アメリカ]

作者は「小公子」「小公女」で有名な児童文学作家です。 主人公:メアリはイギリス人。軍人の父についてインドで暮らしていた。 母親は遊ぶことに忙しくてメアリにはかまわず、インド人の召し使いに世話をされていた。 わがままで傲慢な子どもに育ったメアリ…

「ブレイブ・ストーリー」 宮部みゆき

ロールプレイング・ゲーム仕立ての冒険ファンタジー小説です。 文庫で3~4冊と長いですが、若者にぜひ読んでほしい大作です。 ファンタジーとしておもしろいだけではなく、いろいろな魅力を持っている作品なので 大人が読んでも楽しめます。 冒険ファンタ…

「あしながおじさん」  ジーン・ウェブスター〔アメリカ〕

「あしながおじさん」という言葉は慣用句として使われていますが その元となった小説です。 『ガラスの仮面』の「紫のバラの人」も、いわばあしながおじさんですね。 孤児院の少女ジュディは、院のある評議員(スポンサー?)から気に入られ 特別に大学へ通…

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 J・K・ローリング

ハリー・ポッターシリーズの第6巻です。 図書館で上下巻がそろっていたので借りました。 最終巻の一つ前なので、ストーリーはかなり緊迫しています。 物語はドラコ・マルフォイの母ナルシッサとその姉ベラトリックスが スネイプの家を訪ねる所から始まりま…

「ハリー・ポッター」シリーズ  J・K・ローリング[イギリス]

知らない方はいないでしょう。 世界中を席巻したファンタジー小説です。 児童文学ではありますが、大人も十分楽しめる物語です。 私はファンタジーは苦手で、有名な作品であっても進んで読みません。 なぜ苦手かというと、単純な勧善懲悪型の世界観で、登場…

「赤毛のアン」シリーズ     L・M・モンゴメリ[カナダ]

作者はL・M・モンゴメリ。 舞台はカナダのプリンス・エドワード島です。 私の少女時代の心のバイブルでした 大人になってから、プリンス・エドワード島に旅行し、 アンの名所めぐりをしてきたくらいです。 みなさん「赤毛のアン」は知っていても、その後にシ…

国語の教科書に載っていた名作

新学期のシーズンなので、学生時代を思い出します。 学校で習った事の中で、大人になってもミョーに覚えてることってありませんか? 「やまなし」 宮沢賢治 〈小学校〉 「やまなし」のタイトルではわからなくても 「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。」 のセリ…