仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

#絵本、児童文学

「宮沢賢治」   〔ちくま日本文学全集文庫」

「星の王子様」に似ているところがあると思います。 児童文学と思われているけれど 実は風刺的で、むしろ大人向けの内容といえる所が。 だから実は癒し系ではないんですよね。 社会的に虐げられている立場の人(動物)が けなげにがんばる話が多い。 プロレ…

「飛ぶ教室」    ケストナー   [ドイツ]

児童文学の古典的名作 特に男の子にお勧めしたいですね。 クリスマス直前のドイツのギムナジウム(寄宿学校)を舞台に、仲良し5人組を中心にして 学校生活や少年たちの成長を描く物語。 ギムナジウムというのはヨーロッパの学校制度で、 全寮制の男子校です…

「幸福な王子」 オスカー・ワイルド  [イギリス]

有名な童話です。 クリスマスのこの時期に似合うような気がします。 ある町に「幸福な王子」と呼ばれる像が立っていました。全体が薄い純金で覆われ、 両目はサファイヤで、剣のつかにはルビーが輝いていました。 季節は冬、暖かい土地へと渡っていく一匹の…

「オズの魔法使い」  バウム   [アメリカ]

1900年に出版された児童文学の名作です。 夢と希望にあふれた美しい物語です。 福音館のハードカバーの古典童話シリーズで読みました。 さし絵はオリジナル本のウィリアム・デンスロウのものです。 工夫を凝らした装丁で、いかにも子供を楽しませそうな…

「やまなし」  宮沢賢治

絵は遠山繁年さんです。 「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」 というフレーズに聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 教科書にも載っている名作です。 「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。」 という文で始まるこの作品は カニ…

「森は生きている」  サムイル・マルシャーク  [ロシア]

ファンタジックな児童劇の戯曲(シナリオ) 1943年発表以来、映像化・舞台化されている。 現在の日本でも舞台での上演が続いている。 大みそかの日、舞台は奥深い森の中。雪に埋もれた森では動物たちが会話している。 森の奥では、12月の精霊達が年に…

絵本「うさこちゃん」シリーズ  ディック・ブルーナ [オランダ]

みんな知ってる うさこちゃん(ミッフィー)シリーズです。 今では絵本よりも、キャラクターとしてのミッフィーちゃんの方が有名でしょうか。 とてもたくさん本が出ています。 シンプルでかわいい絵と独特の色づかいが魅力です。 ストーリーもシンプルだけ…

「大きい1年生と小さな2年生」 古田足日  [偕成社]

発行から40年になる ロングセラーの児童文学 子供向けとしては、長いお話です。 まさやは小学校一年生。体は大きいけれども、とても気の弱い男の子。 あきよは二年生。体は小さいけれども、気が強く負けず嫌いの女の子。まさやのめんどうをみてあげる。 小…

ゴーゴー ミッフィー展

横浜そごうで開催中のゴーゴーミッフィー展をみてきました。 みなさんご存じの絵本 うさこちゃん(ミッフィー)シリーズ 誕生55周年の展覧会です。 作者は、オランダのディック・ブルーナ氏です。 絵本のさし絵や原画、スケッチ展示、アニメの映像、絵本…

「3びきのくま」 トルストイ[ロシア]        [福音館書店]

絵は、バスネツォフという人です。 このお話も知っている方が多いのではないでしょうか。 「大きなかぶ」と同じ作者です。 ある女の子が森でまいごになりました。森の中で小さな家を見つけて入ってみました。 食堂のテーブルの上には、スープの入ったおわん…

「おおきな おおきな おおきなかぶ」  アレクセイ・トルストイ

ロシアの作家です。(「アンナ・カレーニナ」のトルストイとは別の人) 絵はヘレン・オクセンバリー この話、なんとなく知っているという方、多いんじゃないでしょうか。 おじいさんが畑に小さなかぶをうえました。 やがて、大きく育ったかぶをぬこうとして…

「ぐりとぐら」 中川李枝子:文 大村百合子:絵

のねずみの‘ぐり’と‘ぐら’が主人公の、ロングセラー・シリーズです。 この本は第一作です。 ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら ぐりとぐらが森へ出かけると、とても大きなたま…

「泣いた赤おに」 浜田廣介

ロングセラーの名作です。 ある山のがけのところに家がいっけんたっていました。そこにすんでいるのは赤いおにです。 おにといっても、わかくてやさしいおにでした。 赤おには他のおにとはちがって、「にんげんたちと、なかよくくらしたい」という気もちを持…

「龍の子太郎」 松谷みよ子

児童文学の名作です。長編でストーリーに起伏があっておもしろいです。 昔テレビでやっていた「まんが日本昔ばなし」のオープニングの歌の冒頭で 龍に乗った太郎が出てきていました。 龍の子太郎は両親を亡くし、おばあさんと暮らしていました。太郎にはうろ…

「ちいさいモモちゃん」 松谷みよ子

児童文学のベストセラーシリーズです。 作者 松谷さんのご家庭をモデルにした物語です。 【全6巻】 ,舛い気ぅ皀發舛磴鵝 ´◆.皀發舛磴鵑肇廖次 ´ モモちゃんとアカネちゃん ぁ,舛い気ぅ▲ネちゃん ゥ▲ネちゃんとお客さんのパパ Α.▲ネちゃんのなみだの海 …

「大どろぼうホッツェンプロッツ」 プロイスラー 〔ドイツ〕

ドイツの、どろぼうさんの物語です。 シリーズ全3作。 「大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる」「大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる」 さし絵も作者によるものです。 カスパールとゼッペルの少年二人は、おばあさんとの三人暮らし。 あ…

ご存知の方、おしえてくださ~い!

先日から、ある記憶がちらちらと、頭の中から離れないのです。 たしか児童文学で 子どもが 鉛筆のスケッチで マツバボタンの花を丹念に描く というシーンがある話があったと思うのです。 そのシーンのさし絵も載っていたような・・。 数十年前に書かれた本で…

「おしいれのぼうけん」 古田足日・田畑精一 [童心社]

さし絵の多い児童書です。 30年以上前に出版されたロングセラーです。 ここは さくらほいくえんです。 さくらほいくえんには、 こわいものが ふたつ あります。 ひとつは おしいれで、 もう ひとつは、ねずみばあさんです。 ねずみばあさんは、先生たちの…

「ハリー・ポッター」シリーズ  J・K・ローリング[イギリス]

知らない方はいないでしょう。 世界中を席巻したファンタジー小説です。 児童文学ではありますが、大人も十分楽しめる物語です。 私はファンタジーは苦手で、有名な作品であっても進んで読みません。 なぜ苦手かというと、単純な勧善懲悪型の世界観で、登場…

国語の教科書に載っていた名作

新学期のシーズンなので、学生時代を思い出します。 学校で習った事の中で、大人になってもミョーに覚えてることってありませんか? 「やまなし」 宮沢賢治 〈小学校〉 「やまなし」のタイトルではわからなくても 「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。」 のセリ…