「暮らしのヒント集」 暮しの手帖社
雑誌「暮しの手帖」の連載コラムの単行本です。
「心に残る一言」集みたいな内容です。
コピーをつけるとしたら
“日々の生活に追われる忙しい貴女へ”って感じです。
この「暮しの手帳」はジャンルで言うと生活情報誌ですが、
創刊以来、広告を取らないという方針を守ってきた
良心的な雑誌です。
スポンサーがいないので記事に信頼がおけます。
印象に残った言葉をいくつか。
家中にある、一年中使わなかったものを、そろそろ処分してはいかかでしょうか?
処分してみると、こんなにスペースを使っていたかと驚きます。
いろんなことにお悩みのあなたへ。自分の心とからだに耳を澄ませて、
自分の歩調で歩いて行けばいいのです。
新しいことをはじめるときは、何かひとつ習慣になっていることをやめましょう。
人はそんなにたくさんのことはできませんから。
休日は携帯電話を家に置いて出かけましょう。
無くても意外に困らないことに気が付きます。
よき隣人であることを常に心がけましょう。
家のなかだけでなく、職場でも道ばたでも、電車の中でも同じです。
テーブルにコップを置くときは、静かに置くことを心がけましょう。
やさしいしぐさが気持ちをやわらげます。
毎日使うテーブルは、よくしぼった濡れ布巾で拭いたあとに、
もう一度、から拭きしましょう。小さいほこりまで取れます。
大変でしょうが、苦労は人を洗練させます。
洗練された人には、和やかさ、やわらかさ、品格がそなわります。
今日は、窓ガラスを磨きましょう。明るく、強く、キラキラかがやく朝の日差しが、
部屋いっぱいに入ってきます。
一人のときでも、いただきます、ごちそうさま、おはよう、おやすみなさいと言葉にしましょう。
それが暮らしというものです。