「六条御息所 源氏がたり」 林真理子 [小学館]
雑誌「和楽」で連載中です。
単行本の第一巻が発売されています。
古典というより現代小説と位置づけた方がいいのかもしれませんが。
まだ読んでないのですが
林真理子が作者で、御息所が語り手とは
相当シニカルな視点になるんじゃないだろーか。
怖~~
完結したら、読もっと。
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この本とは直接関係ないのですが、
夕顔ってけっこう、したたかな女だと思うのですが。
純真で従順なように見えながら、実は・・・。
夕顔をめぐるいきさつって不可解な点が多いです。
出会いは、夕顔の方から源氏にアプローチしてます。
「もしや貴方は光源氏様?」という和歌を詠みかけて。
それなのに、つきあい始めると
「お互い素性を知らないままで」ってことになってるし。
そして、お互い身元を隠したままでつきあい続けて、
知らない家にまで連れ出されて、そこで死んでしまうという。
なんかふらふらしてるというか、なんというか。
そもそも源氏にアプローチしたのは
頭の中将と別れて生活に困っていたからかなと思うと
打算的だし。
いや、生活のためなら仕方ないと思うけど、
それを表にはあらわさないあたりが、したたかなんですよね~。
それから、娘(玉鬘)が母親(夕顔)の生死もわからない状態で
離ればなれになるというのもよくわからないし。
(これは時代的な事情なのかもしれませんが)
とにかくひっかかる人です、この夕顔さんは。
・・・・同性に嫌われる女なのかも