「印象派の庭と花」 デレック・フェル [日本経済新聞社]
サブタイトルは
“庭と絵から印象派の画家たちの発想とその意図を読む”
写真と絵、それぞれがたくさん載っていて美しい本です。
どういう意図でその庭を作ったか、絵にどういう影響を与えたか
などが書いてあります。
画家たちが好んで描いた植物の記事もあります。
絵と、モデルの植物・庭の写真が対応するようなページ構成になっていて
見ていて楽しいです。
「日本の影響」という章があり、モネやゴッホが日本の美術から受けた影響が
説明されています。
こんなふうに言ってもらえると、うれしくなりました。
モネは「ぼくを理解しようとするなら、昔の日本を理解するといい。日本の美的な感覚はいつも
僕をひきつけてきた。僕は、影や香りを感じさせることで存在感を表現するという日本の感覚の
影響を受けている。」と答えている。