「ポケット詩集」 田中和雄:編 〔童話屋〕
日本の近現代の詩を集めたアンソロジー集です。 1250円
良い詩がまとめてあるので、
「詩を読んでみようか」という方の入門書としてお勧めします。
から始まり、三十三編の詩が収録されています。
「くまさん」 まどみちお
童話みたいなかわいらしい詩です。
「秋の夜の会話」 草野心平
作者が好んで書いた蛙の詩のうちの一つ
「便所掃除」 濱口国雄」
まったく詩的でないテーマの詩。
結婚する二人に向けてのはなむけの言葉。じーんときます。
結婚披露宴のスピーチなどで耳にした方もあるかも。
「世界は一冊の本」 長田弘
本を読もう。 もっと本を読もう。 もっともっと本を読もう。
「君死にたもうことなかれ」 与謝野晶子
日露戦争に出征中の弟を心配する気持ちを詠んだ詩。
戦時中にこのような詩を発表することは勇気のいること。
小さなかわいい日記帳のような装丁で、本棚にそっと置いておきたい本。
愛書家は、本の装丁にもこだわるものだと思いますが、
詩集は特に、本そのものも美しくあってほしいものです。