『天空聖龍 ～イノセント・ドラゴン～』 山口美由紀
舞台はヒマラヤ辺りがモデルだそうです。
この地には、かつて人々を苦しめた暗黒龍と天空から下りてきた聖龍が戦ったという
「聖龍伝説」がある。
ヒーロー：ラムカとヒロイン：カナンは、聖龍の末裔と呼ばれる超能力者である。
暗黒龍の謎をめぐって、二人と仲間たちは戦いの日々が続く。その間にもラムカとカナンの
絆は深くなっていく。
味方側にも敵側にも個性あるキャラクターが、そろっている所が魅力です。
イケメンキャラをさておき、作者が気に入ってるのは飛蛇（ﾄﾋﾞﾍﾋﾞ）だそうです。
空飛ぶ生き物で、「風の谷のナウシカ」の空を飛ぶムシみたいなかわいくない見かけです。
そういえばこの作者昔から、かわいらしい作風に似合わず、ブサイクな怪物とか
ごついおっさんに愛をそそいているんでした。
そこが私も好きなのかも。かわいい、きれいばかりじゃ飽きちゃうから。
私のお気に入りも、ヒーロー：ラムカではなく、１１才のティン少年です。
病弱な妹をかばって気をはっている所とか、年上のカナンに淡い想いを抱いている所とか。
大人の彼氏ラムカの前で何も言うことができない所がせつないんですねぇ。
あとは豪快で面倒見のいいゼマ姐さんもタイプだなあ。
ラムカは、ファンタジーらしくない濃厚なアプローチをカナンにかましてくれます。
ラムカの根暗な双子の弟サニンとの三角関係はどうなっちゃうんでしょうか。
