夏休み中に読む本の選び方
学生のみなさまへ
読書感想文のためには、新しい本を読まなくてもいいと思いますが、
それとは別に読書をしてほしいなあと思います。
大人になったら、学校ほど長い夏休みがもらえることはないので、
ぜひ今のうちにたくさん本を読んでほしいです。
たいていの大人は、学生のころにもっと読書(勉強)をしておけばよかったと思っていますので。
(身近な大人に聞いてみてね)
初 級 編
ふだん、読書をする習慣がなく、本を読むのが苦手な方
自分の好きな本を読むのが一番ですが、どの本がおもしろそうか自分でもわからないという場合は
次の選び方を参考にしてみてください。
・自分の趣味(好きなこと)に関係する本
[例] ・野球部なら、好きなプロ野球選手の本
・サッカー部なら、サッカー少年が主人公の本
・マンガが好きなら、マンガを小説化した本
・テレビが好きなら、ドラマの原作本
・鉄道が好きなら、鉄道のウンチク本
・仲の良い友だちがすすめてくれる本
仲良しの子なら好みも近いと思います。
・短くて、読みやすい本
まずは読書に慣れることが大事なので、苦労せずに読み切れる本にしましょう。
子ども向けの本などもいいです。(子どもの本が好きな大人もいます。恥ずかしくはないですよ)
*本当におもしろいかどうかは読んでみないとわかりません。全体の3分の1くらいまで読んでも
おもしろくないなら、その本は止めて他の本をさがしましょう。
つまらない本をがまんして読み続ける必要はないですよ~。
*「日本の名作」「世界の名作」といった昔のむずかしそうな本はおすすめしません。
テレビもパソコンも携帯電話もないような昔の時代の話はわかりにくいと思います。
中 級 編
普段から時々は読書をしている、本を読むのが嫌いではないという方
この機会に、普段よりは難しいレベルの本に挑戦してみましょう。
・読書量を増やす
普段より読む本の量を増やし、読むスピードをあげる訓練をしよう。
・小説・文学
教科書に出てくるような昔のえらい作家の「名作」や、いつもより長くて言葉の難しい小説など
・ふだん読まない種類の本
いつも物語・小説を読むという人は、説明・論説文(社会科や理科のような文章)を読んでみましょう。
上 級 編
毎日のように読書していて、国語が得意な方
意識して読書力を向上させるための本を選びましょう。
・小説・文学
文学史を調べて、日本・世界の有名な作家の作品を読んでみよう。
・論説文(説明文)
自分の興味がある分野や、今話題になっているニュースについてなど
ノンフィクションの本をたくさん読もう。新聞を毎日読むのも良いです。
*特に入試を意識して学力をつけたいと思う人には、論説文を読むことをお勧めします。
国語だけでなく理科・社会科等も含めて考えると、入試の問題量としては
小説・物語よりも論説文の方がずっと多いからです。