仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「NHK美の壺 良寛の書」       [NHK出版]

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良寛は、江戸時代末期の僧侶です。

日本の書道史において、重要な位置づけの人物だそうです。
書道マンガ「とめはねっ!」の主人公 大江縁の祖母 英子さんの好きな書家です。


この本は、NHKテレビの番組「美の壺」の良寛の回を書籍化したものです。
テレビらしく、わかりやすく興味をひかれる構成になっている本で
レイアウトも美しいです。

こういう種類の書籍は、専門的でとっつきにくい内容のものもありますが、
この本はどなたでも手に取りやすいと思います。



良寛さんの書の魅力の解説から引用します。
  仮名文字の美しさの基本は、第一に細い線であること。第二に、その形で、漢字の直線主体の
組み立てに対して曲線で出来上がっていること。そして第三に筆線の連続性の美、
  続けて文字を書くのに適している、いわゆる「連綿」だ。

良寛の書の特徴は仮名文字だけでなく、漢字も含めてすべてが仮名美の特徴をいかした書
になっていることだそうです。
きわめて“和風”の書だということでしょうか。


「書」作品のイメージとしては、漢字だらけの太い字で迫力のあるもの
というのが一般的だと思いますが、
良寛さんの書はまた違った、優しい魅力で素敵です。



*画像の二枚目の書は、「一二三」と書いてあります。