仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『キャプテン』『プレイボール』  ちばあきお

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昭和の学生野球マンガ
作者はちばてつやさんの弟。

『キャプテン』は、中学校(墨谷ニ中)の野球部4代を描く。
      谷口→丸井→イガラシ→近藤  

『プレイボール』は、1代目谷口くんの高校(墨谷高)での部活動を描く。


天才もスター選手も必殺技も出てこない、普通の公立学校の野球部です。
絵もストーリーも地味だけど、なんともいえない味わいがあります。

それぞれの代の選手たちが、地道な努力を毎日積み重ねて強くなり
優勝を目指します。



墨谷には監督はおらず、いつもキャプテンがチームを指揮しています。
対戦相手でも、監督が采配をふるうチームの登場は少ないです。

かといって学校としての顧問の先生の存在を無視する訳ではなく、
墨谷高校では、野球熱心な部員の成績を心配して、顧問の先生が
勉強会の実施を決め、練習時間を削ったりしています。

過激な練習を心配した保護者から苦情が寄せられ、大会を棄権する結果と
なったこともあります。


リアリティがあるだけに、若者の汗と努力に胸を打たれる秀作です。






久しぶりに読んでみたら、
3代目キャプテンのイガラシくんが好みのキャラでした。
ストイックな所がツボ。
激しい部活動を続けながら、成績は学年10位レベルな所もステキ。
二歳下の弟は、要領の良い末っ子タイプでかわいいです。