仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

雑誌「PHPスペシャル10月号」    [PHP研究所]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

「本を読もう -心に聞く読書案内-」という特集の号でした。

いろいろな方が好きな本を紹介していました。

漫画家の川原泉さんは、「銀河英雄伝説」(田中芳樹著)でした。
そういえばこの方は銀英伝のファンでしたね。
その関係で、川原さんの「中国の壺」の文庫の解説を田中さんが書いていたのでした。



一番気に入った記事は、「本は美しい」というビジュアルの美しい本の特集です。
画像を載せましたが、オールカラーで実にきれいなページになっています。



電子書籍元年」という時世で、従来の紙の本はもう不要かのように言われることがありますが
個人的には「本は本であることに意義がある!」と思っています。
表紙や装丁、活字の種類やさし絵など、ハードの部分も含めて、
一つの作品世界を作っているのですから。

時代的に電子書籍の流れは避けられないし、用途によっては非常に有益な方法だとは
思っています。
それでも紙の本が完全に廃れることはないと予測します。

特に本を多く買う愛書家は、私のようなこだわりを持っている人が多いはすで、
時代が変わっても、この層はある程度の人数、存在すると思います。

それから紙の本でなければならない種類もあります。
画像のような絵本、詩集など。
枠外にパラパラマンガがついてる本もありますし。

また、紙の本でなければならない場面もあります。
トイレに置いておく用とか、お風呂で半身浴しながら読みたいとか。




あえて電子書籍を禁止したいと思うのは子供です。
繰り返し読んで手あかのついた絵本を枕元においたり、アンダーラインや落書きのある教科書で
テスト勉強したり、は電子書籍ではできません。

音楽は電子化がすでに進みCDが売れなくなっています。
新しい音楽を手に入れて聞くことは容易で便利だけれども
今の若者をうらやましいとは思いません。
お店の前に行列してサイン入りポスター付きの新譜をやっと手に入れた時の喜びを
知らないのでしょうから。
簡単に手に入り捨てることのできるものには愛着がもてないし、
価値が感じられないものを自由に手に入れられたって幸せじゃないんじゃないでしょうか。



本までが使い捨ての商品になってしまう時代がくるんでしょうか。
世の中がますますおかしくなりますね。