『毎日かあさん』 西原理恵子 ［毎日新聞社］
西原家は、息子、娘一人ずつ（幼稚園～小学生）と作者の母の４人家族。
離婚した元夫も近所に住み、時々登場する。
やんちゃで体が先に動くおばかちゃんだけど、無邪気でにくめない息子くんや
いかにも下の女の子らしい要領の良いかわいさをもつ娘ちゃんの日常が楽しいです。
西原さんは一人で家族を養いながら家事育児もこなして、てんやわんやな毎日なのに、
子供たちが田舎に泊まりに行って一人になると、寂しさに涙します。
母の愛情って偉大だなあ。
西原家は模範的とは言い難いご家庭ですが、読んでいてほのぼのとした気持ちになれるのは
家庭に愛情に満ちているからなのでしょう。
元夫とのエピソードは泣けます。
娘ちゃんが神様に「おとしゃんとおかしゃんがけっこんしますように」と手紙を書いたりとか。
結局おとしゃんは亡くなってしまいますが・・・。
やっぱり西原理恵子さんは、特異なキャラクターをもつ作家さんです。
独特のパワーにひきつけられます。
作風がほのぼの系とアウトロー系に分かれていて、両者の落差がすごいです(^^;)
