仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

お勧め育児マンガ

「ぽっかぽか」 深見じゅん
 
正統派育児マンガ
妊娠中とか子供が産まれる前に読むと
心が温まって、育児に向かうウォーミングアップに
なるのではないかと思います。
 
ただ、初めのころはひたすらほんわか温かな作風だったのですが
最近の作品は虐待ネタや母親へのお説教っぽい内容も増えました。
作者も社会の現状をうれえておられるのでしょうね。
おだやかな中にも‘母親’の持つ力強さを感じるシリーズです。
 
 
 
「斉藤さん」 小田ゆうあ
 
子育て真っ最中で悪戦苦闘中のお父さんお母さんたちにお勧めしたいです。
リアルタイムの子育て事情を取り入れたストーリー展開なので
参考になるのではないでしょうか。
 
現実はフィクションのようにはうまく進みませんが
トラブルに対処するヒントや勇気をもらえる作品だと思います。
 
 
 
 
「子供なんか大キライ!」 井上きみどり
 
子供を持つことを考えているけど不安があるという女性や
育児がうまくいかなくて自信がなくなっているお母さんへ。
 
タイトル通り、この作品の母は「母親落第」と自認するような
まったく模範的でないタイプなので
お説教くささを感じずに気楽に読んで、ストレス解消できるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
テーマは「受験」なのですが、受験生を持つ親の心構えを語る部分もあり
育児マンガとも呼べる所があります。
 
お子さんが受験を控えた親御さんに読んでほしいです。
特にお受験(小学校・中学校受験)をお考えの方には
始める前に読んでいただきたいです。
 
「東大に合格させる!」と詐欺師のようなハッタリをかましたストーリーですが
テーマとしては、実はごく地道でまっとうなことを語っています。
全21巻と長いのですが、全て読み通すことによって
受験生 矢島・水野の人間的成長が実感できます。
 
全部は無理、という方は
矢島君の両親に対する主人公桜木のお説教の部分だけでも
読んでみてほしいです。
 
 
 
 
「まんが親」 吉田戦車
 
ベテランギャグ漫画家夫婦(妻は伊藤理佐)の育児を夫が描くエッセイ漫画。
講談社の「ビックコミックオリジナル」に連載中
まだコミックスにはなってません。
 
‘育メン’という言葉はできたものの、
まだまだ子育てに積極的に参加する男性は少数派。
育児漫画も、女性作家による母親目線のものがほとんどで
男性には共感しにくいと思います。
 
そんな中、男性作家による育児漫画は貴重だと思います。
作者吉田氏は在宅の仕事で育児参加には有利な条件だし、
ギャク漫画の代表的作家だけあって観察眼が鋭いです。
一般的に男性は物事をマクロに見るのが得意で、逆は苦手なので
家事育児の細々とした出来事をつぶさに観察分析できる男性は
少ないと思います。
 
男性と女性では感性が異なるので、子煩悩なパパであっても
子供に対する愛情の持ち方は母親とは違うようです。
その辺りがわかるエピソードもあるので
女性が読むと無用な夫婦ゲンカ回避のヒントになるかもしれません。
 
 
 
 
 
 
***最初の三作品は、この書庫で記事にしていますので
     よろしければご参照ください。
     「ドラゴン桜」は近いうちに記事にしたいと思います。
     「マンガ親」はコミックスが出たらと思いますが、いつになるでしょうか?