仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『花咲ける青少年』 樹なつみ  [白泉社]

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白泉社文庫全六巻、愛蔵版コミックス全六巻
 
ちょっと腰砕けのタイトルですが、
派手派手な、国際大河ラブロマンスです。
 
現在、「月刊メロディ」で番外編が連載しています。
NHKテレビで深夜にアニメを放映しているらしいです。
 
 
プロローグは、中東のオイルダラーの王国の王子様マハティが
アメリカで、平民?の白人女性キャスリーンと恋に落ちた所から始まります。
身ごもったキャスリーンはマハティの立場を思い姿を消します。
 
本編の主人公は、キャスリーンとマハティの孫娘にあたる花鹿(かじか)です。
花鹿の父ハリーは、一代で世界的企業を作り上げたカリスマ。
ハリーは14歳の花鹿に「夫探しゲーム」を提案します。
 
セレブなイケメンのオンパレードという、少女心をくすぐるストーリーです。
アメリカの財閥跡取り、中国の財閥当主、中東の王子さま、フランス貴族の若など。
 
でも、実はストーリーは、世界的企業同士の熾烈な競争あり、独裁王国でのクーデター・革命ありで
けっこう社会派だったりします。
 愛蔵版6巻の作者のあとがきより
 「ターゲット層の少女達は政治や親父にはこれっぽっちも興味がありませんからね。
  結局どうしたかというと茶色い餡子(政治)をきらきらした極彩色の皮(美青少年)で包み込んで
  ごまかしつつ味わっていただきました。」
やっぱり作者は確信犯だったんですね。
樹なつみさんは偉大なエンターテイナーだなあと思います。
  この巻には読んだことなかった番外編が収録されていてうれしい(^^)
 
好きなキャラはと考えてみたら、花鹿の父ハリーでした。
並み居る美青少年たちはパス。やっぱり親父好みなワタシ・・・
今雑誌で連載中の番外編は、ハリーの両親のなれそめで
若かりしころのハリーが出てきて楽しいです。