仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「ディケンズ短編集」   [イギリス]   岩波文庫

怪奇幻想的な作品を集めています。
 
「墓堀り男をさらった鬼の話」「信号手」「チャールズ二世の時代に獄中で発見された告白書」など
11編収録
「墓堀り男・・」は「クリスマスキャロル」の原版的短編。
 
 
お勧めは「信号手」です。
 
以前読んだことがあったことを読みながら思い出しました。
ディケンズだと思ってなかったし、いつ読んだかわからないけど
印象の強い作品なので覚えていました。
いろいろな名作集に収録されている傑作だそうです。
 
鉄道の信号技師が、鉄道事故の予言となる幽霊?を見ることに悩み
最期には自分が列車に轢かれて死んでしまうと言う話。
 
短くてシンプルだけど、忘れがたい印象を残すこわーい話です。
 
 
 
それにしても岩波文庫って偉大ですね。
古今東西の名作が1000円以下で手に入ってしまう。
芥川賞作家 田中慎弥氏の言葉
「世の中にある一流のもので、数百円で手に入るのは本だけだ。」
にぴったりです。