仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘国宝 古今和歌集序と日本の書’ 大倉集古館

 
ホテルオークラ東京にある小さな美術館です。
 
古今和歌集の仮名序(巻子本) 藤原定実の書
を見てきました。
 
古典の書はバラバラになっているものが多くて
完全にそろっているものを見ると感激です。
 
 
古今和歌集は平安貴族の必須の教養で、名歌が多いですが
私はこの紀貫之が書いた序文が好きです。
読んでいると感動がこみ上げてくる名文の一つです。
 
「力をもいれずして天地(あめつち)を動かし、
 目に見えぬ鬼神をもあはれと思わせしめ、
 男女の中をもやはらぐるは歌なり」
冒頭近くのこのくだりが特に好きです。
 
 
 
 
 
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33枚の紙をつないでできていて、それぞれの紙の模様や色が違っています。
文字は紙や内容に合わせて、書体を変えているんだそうです。
全部一人で書いているのにすごい。
 
 
 
 
 
 
古今集以外の書では、
西郷隆盛の二行書が気に入りました。
質実剛健、豪快な雰囲気。
 
顔真卿といい、好みのタイプの人の書が好きになるんですよね~。
「書は人なり」って本当・・・。