仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『誰そ彼(たそがれ)の家政婦さん』 小池田マヤ [祥伝社]

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家政婦 里シリーズ 第三巻
 
今回の依頼者もなかなか訳ありです。
 
 
無意識の自殺願望を持つロマンスグレー男性。彼にはストーカー(夫を亡くして精神不安定な若い女性)
までついてます。
 
レース教室経営者女性の回は、いかにも乙女チックなシチュエーションと思いきや、
彼女は母親に対してトラウマを抱えています。
生徒の一人(既婚・娘一人)が、独身の彼女にやけにあてこすりを言うと思えば
自分の娘に対する虐待行動に悩んでいたりします。
 
 
 
 
今回、ツボだったセリフは、
里が依頼者の教室経営者に対して言ったこと。
「母性で家事をする女は嫌いです。」
 
私がこのシリーズを好きな理由は、これかあと。
 
家政婦(家事のプロ)=母性あふれる女性
というステレオタイプのイメージを裏切っている所が痛快なんですね。
 
母親=主婦であることが一般的なので
そういうイメージだけど、
本来、育児(母性)と家事はイコールではないですよね。
 
まあ、家事は一般的に男性より女性に向いている作業だとは
思いますが。
 
 
 
 
 
ところで本の中に入っていたチラシに
掲載紙「FEEL YOUNG」が「このマンガ雑誌がすごい!」第一位
と書いてありました。
 
やっぱりあのコンテストの審査基準はマニアックなんだな~
と改めて思いました。
 
大人でマンガを愛好するのはマニアックな方の人種だと思いますが
その中でもマニアックな層の好みですね。