仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

能「紅葉狩」 狂言「清水」

 

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11月17日(土) 鎌倉芸術館にて
 
 
年に数回の鎌倉能シリーズですが、最初にプレトークなるものが
付くのが恒例です。
 
その日の演目について解説するわけですが、
私は無い方がいいです。
これから演じられる内容を言葉で説明されるのって、興ざめでイヤ
特にそれが主役の役者さんだったりすると、舞台前に素顔を見せないでほしいと思います。
 
今回は出演する方ではなかったようで、その点はよかったです。
 
 
 
これも現代の「お客様第一主義」の流れなんでしょうね。
「わかりやすく娯楽を提供しなくちゃいけない」みたいな。
お能なんてよくわからない所がいいんじゃないかと思いますけど。
小学校の授業じゃないんだから、なんでもかみ砕けばいいってもんじゃないでしょう。
 
といっても世の流れを無視してはどんな芸術もなりたたない訳だし
仕方ないんでしょうね。
 
だから、注文。
役者じゃない人でプレトーク専門の係を養成して、
その人に上手に解説してほしい。
 
役者さんは、しゃべりはうまくないようだし(ヘンにうまくてもイヤ)
超然としているイメージを崩して欲しくないです。
 
 
 
 
 
能の演目「紅葉狩」は
登場人物も多くて衣装もとりどりで
大道具つきで、間での衣装変えもありで
目が退屈しなかったです。
おかげで珍しく居眠りナシで見られました
 
美女と武士のからみ(といっても目の前で扇を差し出すだけ)に
ドキドキしました。
 
美女が一人で踊るシーンがけっこう長かったのですが
あれは何の意味があったんだろう?
一回、空気が最高潮に盛り上がって、プツッとひく
という雰囲気を感じ取れました。
少しは鑑賞力があがったかしら。
 
 
 
 
いつか「何か」を発見出来るまで
細々と見続けようと思います。