仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

二月の歌

 
 
 
 
 
 春たてば花とや見らむ 白雪のかかれる枝にうぐひすの鳴く    素性法師
 
 春きぬと人はいへども 鶯の鳴かぬかぎりは あらじとぞ思ふ     みぶのただみね
 
 春の夜のやみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる
 
 谷風にとくる氷のひまごとに打ち出づるなみや 春のはつ花    源まさずみ
 
 春日野はけふはな焼きそ 若草のつまもこもれり 我もこもれり
 
 み山には松の雪だに消えなくに 宮こはのべの若菜つみけり
 
 春のきる霞の衣 ぬきをうすみ 山かぜにこそみだるべらなれ
 
 ときはなる松のみどりも 春くれば 今ひとしほの色まさりけり    源むねゆき