『エマ』 森薫 [エンターブレイン]
近代英国メイド・ラブストーリー
エマは、家庭教師を引退した老婦人の家に勤めるメイド
老婦人の家を訪ねてきた元教え子ウィリアムと恋に落ちるが・・・。
階級社会バリバリだった時代のイギリスで
階級の違いを乗り越えて、二人の恋が成就されるかというストーリー
森薫氏のオタク心全開のエピソード満載
私は、メイドにもメガネっ娘にも萌えないですが(笑)
「秘密の花園」や「小公子」などは好きでしたから
近代英国の文化風俗には興味あります。
最終巻
この時には、エマはもうメイドではなく
上流階級の夫人にふさわしくなるための花嫁修業中だったのですが
メイド姿で描いた所は作者のこだわりなんでしょうね。
隣が夫になるウィリアム
物語のヒーロー、なんですが印象薄いなあ
良い人。で終わるタイプ
花嫁姿のエマ
自邸内の教会で挙式というのが上流階級ですね~
最終話は二人の結婚披露宴
お庭で盛大な宴が、和気藹々と進行していきます。
オールスター勢揃いでみんな幸せそうで
ハッピーエンドの見本のようなラスト。
この作品の魅力は
時代設定はもちろんですが
多彩なザブキャラの個性にあります。
右端はウィリアムの弟のアーサー。
人の良い長男とは、対照的な理性の人で
イートン校(エリート寄宿学校)の監督生。
この設定にはちょっと萌えるかな
一番好きなキャラ
エマの元雇い主の、ドイツ夫人ドロテア奥様
気っぷの良い美女で、
怖い顔のご主人とラブラブなのも良い。