「幸せになる力」 清水義範 [ちくまプリマー新書]
タイトル通りの内容です。
小学6年生から中学生を中心として、
さらに高校、大学生そして子供をもつ親に向けて
「幸せになる方法」を説いています。
直接、読者に語りかけるような文体で
わかりやすく説明しています。
清水氏は「幸せになる力」として四つ挙げています。
①自己肯定感から持てる自信
②人の役に立つよろこびから出てくる意欲
③自分を正確に理解してこそ持てる希望
④社会を理解していってみがく想像力
四つの主題をわかりやすく
繰り返し説いて、読者に伝えようとしています。
ぜひ多くの若い人たちに読んで欲しいです。
清水義範氏は小説家ですが
教育に対する造詣が深く
教育に関する本をたくさん出しています。
あっと驚くような奇抜な作風ではありません。
ごく普通の人々の当たり前の生活に関すること
まっとうな人間のあるべき姿などを
わかりやすく書いています。
今の時代、そういう地道なことこそが大切だと思うのです。