仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

‘人間国宝展’    国立博物館  (上野)

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2月23日まで開催の展覧会
日本伝統工芸展60回記念で「生み出された美、つたえゆくわざ」という副題
 
すごく良かったです。
日本の工芸品がお好きな方には是非お勧めします。
 
 
各分野、趣向を凝らした展示で興味深かったです。
 
古典作品の隣に、その復元作品またはインスパイアされた新作
の対比という陳列がありました。
 
全体的な流れは、古典から現代へという順序で
日本工芸の流れが感じられたような気がしました。
 
最後の展示は新作がずらっと並んでおり、
「おおっ」という感じです。
モダンな感じの作品が多く
これが「今」の日本工芸なのかと思いました。
 
ただ、私の好みからいうと
やっぱり古典的な作品が好きなんですよね。
「いかにも伝統的」というのがいいんです。
 
 
 
個別のガラスケースに入っている作品も多くて
360度から眺められて楽しめます。
来場者がそれほど多くなかったし
じっくり楽しめました。
 
縄文時代の火焔型土器(教科書の載ってる有名なもの)が
ありました。
改めて見ると、工芸品として優れた造形なんだなと
感心しました。
歴史ってすごい。
 
 
会場のレイアウトや背景もテーマごとに変えているようで
全体の雰囲気を満喫できました。
やっぱり国立は違う!
 
この博物館はいつ来てもがっかりさせられることはないのですが
改めてすばらしさを感じました。
特別展目当てに来ますが
通常展示だけでも小さい美術館の特別展より
見応えあります。
 
現在通常展示室が一部改装中で見られません。
よりよくリニューアルしてくれるといいなあ。
ミュージアムショップが地下に戻ることはないのかな?
 
 
 
 
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特別展会場近くの展示室の併設展示
特別展の作品は物故作家のもので、
こちらは現役の方の作品を集めています。
 
ある意味では、こちらの方が楽しかったです。
さすが現役だけあって、
美術品というより商品という感覚で見られました。
つまり自分で使いたいという気になる品だということです。
着物は着てみたくなるし。
 
まあ、売ってたとしても
絶対手に入る値段ではないですが
 
 
 
 
 
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現在、国立博物館と近くの東京都美術館の3展示会で
キャンペーン中です。
日本美術がお好きな方にはお勧めです。
一日全部回るのは疲れますが。
 
 
 
 

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人間国宝展’と併設開催中の
クリーブランド美術館展’です。
「名画でたどる日本の美」という副題
 
日本(アジア)のコレクションに定評があるんだそうです。
 
外国美術館の日本作品コレクションという展覧会は
以前も見たことがありますが
「悪くないけど、イマイチ物足りない」という印象です。
 
外国人が好む日本美術というのは
日本人のスタンダードとズレがあるのか、
または私の好みが偏っているのか。
 
 

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                   「蘭亭曲水図」  曽我簫白  江戸時代