『日日（にちにち）べんとう』 佐野未央子 ［集英社］
デザイン事務所に勤める黄理子の恋愛・料理ストーリー
作者の佐野氏はキャリアの長い漫画家。
絵がきれいで、癒し系の作品が多いです。
タイトルの「日日にちにち」は禅語の「日日是好日 にちにちこれこうにち」から
きています。
主人公 黄理子は、禅寺で育てられ
「食」を大事にする人物。
毎日お弁当を作るのですが
精進（禅）料理中心のヘルシーメニュー。
私も毎日弁当生活なので
作るモチベーションが上がっていいです。
まあ、この主人公ほどマメなことはできませんが。
料理のレシピが時々載っているので参考になります。
黄理子の上司 兼 恋愛相手の荒井。
この作品でちょっとひっかかるのは
黄理子が３２歳という設定の割に子どもっぽい。
一つは荒井との恋愛の進展具合のまどろっこしさ。
もう一つは、母親（女優で、黄理子を自分で育てなかった）との感情的な葛藤。
２０代くらいで卒業すれば、と思うのですが
今時の３０代はこんなものでしょうか。
少し前から料理漫画（作中に料理シーンが出てきてレシピが掲載される）が
増えましたが、けっこう参考になります。
料理の仕方がビジュアルで説明されるので
わかりやすいんです。
実用度NO１は、よしながふみ氏の「昨日何食べた？」です。
なにしろ、食材の買い物シーンから逐一描かれていますから。
