仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「太宰 治」     ちくま日本文学全集文庫

年表を見ると、一生の内に
何回、自殺を図ったのかと思いました。

幼い頃から自殺願望を持ち続けていたわけですね。
生育環境に問題があったそうですが。

それにしても
一人で死なないで女性を道連れにするというのは
どういう心理なのでしょう。

奥さんも良いツラの皮ですよね。
結婚する時にはすでに自殺未遂を何回も起こしているのですが
そういう男と結婚する気になるものでしょうか。
昔だから親の意向には逆らえなかったとかかなあ。





私は、自分が生きている事自体に疑問を持つ人とは
相容れないですね。
生き物は生まれたら生きるのが当然でしょう。

夏目漱石は「人はどう生きるのが正しいか」というラインで
ずーっとぐちぐち悩み続けていて、そりゃー胃も悪くするよ
という感じですが、自殺はしなかったですから。




しかも太宰の文章は、自己否定感をストレートに表すのではなく
自虐的な笑いで語っているので
余計神経に障ります。

やっぱり私にはダメです、この作家。