『十年後、街のどこかで偶然に』 津田雅美 [白泉社]
大人の女性にお勧めしたい少女漫画です。
4作収録の連作短編集
同じ高校に通った3人の女子の、十年後の出会いを描く恋愛物。
1話と3話は同じカップルの物語。
筆記具メーカーに勤めるハンサムなキャリアウーマンと無口な左官職人という組み合わせ。
二人とも私好みのキャラ。
主人公は、上質でオシャレな女子向けのペンを開発し、
彼は、壁を塗ることで素敵な空間を作る。
美しい工芸品をモチーフにした物語世界がツボです。
10代のころ、映画などの素敵な大人世界に憧れた気持ちを
思い出します。
甘甘な少女漫画にはない
大人の人間関係の鋭さを描いた部分もあり
読み応えあります。
雑誌で読んだときから
コミックスになるのを楽しみにしていました。
特別、有名にならないと思いますが
隠れた佳作として
お勧めしたいです。