仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

六月の句  ‘松尾芭蕉の俳句より’

田一枚 植て立ち去る 柳かな

五月雨に 鶴の足 みじかくなれり

さみだれは 滝降りうづむ みかさ哉

五月雨の 降りのこしてや 光堂

五月雨を あつめて早し 最上川

さみだれの 空吹きおとせ 大井川

かたつぶり 角ふりわけよ 須磨明石

草の葉を 落るより飛ぶ 蛍哉

己が火を 木々の蛍や 花の宿

紫陽草や 藪を小庭の 別座敷

するが地や 花橘も 茶の匂ひ

まゆはきを おもかげにして 紅粉の花