「書を楽しもう」 魚住和晃 [岩波ジュニア新書]
初心者向けの書道入門。
鑑賞、自分で書く、両面からアプローチしています。
中国・日本の書道の歴史の概括、
「筆力」とは、
石に刻んだ書、
歴史的人物の書など
各方面から書の魅力を語っています。
章として取り上げられているのは
中国と日本人の書家の代表という扱いかな、さすが。
古典的書作品の鑑賞も回数を重ねたので
まとまって勉強してみたくなりました。
自分で書を書けるようになりたいという願望もあるので
両方を学べる本を探しました。
やっぱりジュニア新書は、新たな分野への入門書として
良いです。
大人向けだと「入門」とかいいつつ、わかりにくかったりするから。
この本で一番感銘を受けたのは
どうして二度書き(なぞり書き)はいけないのかがわかったこと。
学校の書写の時間で「二度書きはしてはいけない」と言われました。
なんとなく良くない気はするけど、どうしてなんでしょう?
「書の線は書いた時の手の勢い(心の状態)を表すもの」と言われて
なるほど、と納得しました。