仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

東京国立博物館 法隆寺宝物館      (上野)

法隆寺の宝物を展示するための独立した館です。
目立たない所にあるし、入ったことのない人も多いかも

建物自体もすてきです。
シンプルでモダンで。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7
イメージ 8


イメージ 9

とーはく(東京国立博物館の愛称)は、作品だけでなく
建築物や庭もすてきなんですよ。



法隆寺館の中は
他の館とは違った雰囲気です。

こじんまりとした建物内に
細々な品がたくさん並んでいます。

フロアは暗いです。
普通の美術館よりさらに。

一番違うのは説明書きの掲示の仕方です。
普通の美術館なら、来館者が見やすくわかりやすくという
ねらいで掲示すると思いますが
この館は違うようです。

あえて作品から離れた所に掲示してあるので
探さないとわからなかったりします。
ケースの正面ではなく横についていたり。


仏像フロアには、手で持てるくらいの小さい仏像が
何百も整然と並んでいます。
部屋に入った瞬間「おおっ」となります。

一つずつケースに入っていますが
名前の札は正面ではなく横についているので
入り口からは見えないんです。
これは、フロア全体の雰囲気をかなり左右する問題だと思います。


この館のコンセプトは「美術品を陳列」より
「信仰の対象をお祀りしている」方に寄っているように思います。
もちろん博物館ですから、作品としての解説も提示はしていますが
探さないと手に入らないような位置にあります。
すんなり「お参り」しやすい設置の仕方にしてあるんだと思います。



仏像を美術展として展示する会はありますが
「信仰の対象である」という視点のない会場は好きではなく
この館はとても気に入りました。

作品の数はそれほど多くはないのですが
作品替えが定期的にあるそうなので
また行こうと思います。