‘新・桃山の茶陶‘展 根津美術館 (青山)
12月16日まで開催の特別展
桃山時代の茶道の焼き物の展覧会です。
なぜ「新」がつくかというと
30年前に「桃山の茶陶」展を行っており
その新バージョンという位置づけだからだそうです。
名前だけ新しくしたわけではなく
内容が新しくなっています。
30年の間に研究が進んで新しい発見があり
それを生かした展示になっています。
すごいと思ったのは
通常の作品展示に加えて
研究報告の一画があったことです。
発掘された資料(陶器や、陶片も含めて)を並べ
その意味も解説されていました。
美術館というより博物館のようなスペースになっていました。
既存の作品をきれいに陳列するだけでなく
新しい見方や魅力を発見して提示することができるところに
この館の底力を感じました。
私立美術館としては全国有数なのだと思いますが。
先日行った三井記念美術館でも思いましたが
美術館は古い作品を保存展示するだけの場所ではなく
文化を育て発展させていく機関であってほしいものです。
「特別展」ということで
「現代茶人の茶席」という企画が実施されます。
前回来た時知りましたが
「根津美術館のお茶会」というと
玄人の会だろうから、私はとても無理と申し込みませんでした。
そうしたら「初心者向けのお茶会」という企画が増えていました。
やっぱり初心者はお呼びではないということね。
まだ席が空いていたけど、やめておこう。