「松本清張傑作短篇コレクション 中巻」 宮部みゆき責任編集
文春文庫から全3巻で出ています。
この巻は
[淋しい女たちの肖像]という章題で4編
「遠くからの声」「巻頭句の女」「書道教授」「式場の微笑」
[不機嫌な男たちの肖像]という章題で4編
「共犯者」「カルネデアスの舟板」「空白の意匠」「山」
それぞれテーマを決めて作品を選んでいるようです。
本文の前に、宮部さんの「前口上」(解説)が入っています。
宮部さんが松本清張氏を敬愛なさっている様子がうかがえます。
読んでみて、自分の感想と宮部さんの考えを比べてみるのも楽しいです。
一粒で二度おいしい、ゴージャスな企画です
宮部さんと松本氏の小説ではずいぶんタイプが違うような印象ですが、
深いところでは共通している部分があるのかなあ
などと考えました。