仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

「ドリームバスター」 宮部みゆき

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地球とは別次元の星の人々が主人公の、SF冒険物語
完結はしておらず、徳間書店から5巻まで出ているようです。

 主人公シェンは、惑星テーラのドリームバスター(D・B)。
 地球人の夢の中に隠れている、脱走した囚人たち(の精神体)を捕獲する賞金稼ぎだ。
 孤児だったシェンを拾い育てたマエストロとのペアで仕事をしている。
 16歳のシェン少年が命がけのこの稼業をつとめるのは、母親に関わる因縁からだった。



一話ごとに、違う人がD・P(夢の主、囚人の潜伏先)になっています。
シェン達の担当地区が日本なので、日本人。

囚人は、心に弱みのある人を狙って入り込むので、
D・Pはなんらかの悩みやトラウマを持っています。

D・Pの協力なしには囚人の捕獲はできないので
D・Pはミッション(捕獲作戦)を通して、自分の心の傷と向き合うことになります。

その点については主人公シェンも同じ立場です。
若くて人間が全然できていないので、八つ当たりしてばかりですが。。。




どうして異次元のテーラと地球の空間がつながったのか、
囚人達が地球人の精神の中に逃げ込むようになったのか、
作中でいろいろ説明があります。
事の発端は、科学の最先端の極秘研究をしていた研究所が
大規模な暴走事故を起こしてしまったことで、
そのために惑星全体の環境が破壊され、生活レベルが衰退してしまっている状況です。

科学に弱い私は、その辺りの文章は読み飛ばしてしまっているので
説明できないのですが(^^;)