仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

『いけちゃんとぼく』  西原理恵子    [角川書店]

イメージ 1イメージ 2

 

イメージ 3イメージ 4

 
絵本のような装丁の本です。
 
少年の「ぼく」と、その‘ともだち’の「いけちゃん」の物語です。
 
幼い子供は自分の心の中に、自分だけの友だちを作り出すことがあるといいます。
いけちゃんもそんな存在なのでしょうか。
オバQのような姿をしています。
 
 
郷愁を誘われる、もの哀しい物語です。
心の中のどこか柔らかい部分が刺激されて切なくなります。
心のどの部分なのか、自分でもはっきりわからないのですが。
 
いけちゃんがぼくにいったこの言葉が印象に残っています。
 「せかい中で 人よりはやく大人にならないといけない子供っているんだよ。
  キミもその中のひとりなんだよ。」
 
 
ぼくが「子供」を卒業したときに
いけちゃんは、ぼくの下を去っていきます。