仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

深大寺   (東京・調布市)

東日本最古の仏像(国宝)があるお寺です。

 

                山門(正門) 

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              境内最古の建築物(1695年)

 

                 本堂            f:id:hitominohitomi:20190830120524j:plain

              ご本尊は、宝冠阿弥陀如来                       ガラス戸が光っちゃってお姿は見えませんでした  

 

 

               山門から本堂を見る

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全体的な印象は、

昔ながらの地域のお寺(大きい版)といった感じ

入山料もないし、大きいけど観光寺院の雰囲気ではないかな。

周囲に茶屋・蕎麦屋はいっぱいあって

江戸時代、寺社参拝が庶民の娯楽だったころの街の色を残しているような。

 

 

 

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境内には句碑・歌碑がたくさんあります。
文化財の説明表示もたっています。

都立神代植物園が隣接していて

小中学校の遠足にはもってこいのエリアです。

 

花見や紅葉の季節には、近隣の人々がたくさんおとずれそうです。

私ももっと近くだったら時々遊びに来たい。

 

 

 

この寺を地域の大きなお寺とだけ言い切れない理由は

国宝 釈迦如来像。 

白鳳期の仏像は東日本では貴重です。

 

私は、鎌倉時代の仏像(運慶・快慶派)や江戸期創建の寺社が

好みではなく、行きたい場所は関西ばかりで不便なので

うれしいことです。

 

5年前に新しく作られた釈迦堂で拝観しました。

この建物がなるほどと思わせるコンセプト。

小さ目のお堂でガラス戸を隔てて目の前に

仏様がおわします。

 

博物館並みの見やすさです。(解説表示あり)

脇侍には新薬師寺の香薬師像・法隆寺の夢違観音像の模像が。

これは三像が同一工房で作られたという推測によるもののようです。

 

学術的な鑑賞と、宗教行為としての参拝を両立させる

斬新な展示方法です。

 

寺の入山料はないのですが

こちらの国宝仏は拝観料300円です。

 

 

お守り授与所を除くと

玄関にはるお札がおもしろい。

他では見たことのないユニークなデザイン。

季節のお守りというしゃれたデザインのお守りもありました。

おみくじは「昔ながらのおみくじなので凶が多い」という注意書きがありました。

 

ちなみにこのお寺の名前の由来は深沙大王です。

これは西遊記沙悟浄の素となった水神です。

そこから深大寺は縁結びの寺としても有名とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

宗教施設であること、地域の娯楽施設であること、

地域文化の発信地であること、国宝の展示施設であることを

うまく調和させた素敵な場所だと思いました。

バランスを崩した寺社も時々見かけるんですけどね。

 

 

のんびり過ごせて、ほっこりした気分で

帰ってこられます。

 

気軽に行ける距離の方にぜひ

お勧めします。