仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

#書道

十二月の言葉

上畳本 三十八歌仙絵 大伴家持像 藤田美術館 蔵 2011 古筆カレンダー より

「唐代の楷書7 麻姑仙壇記  顔真卿」    天来書院

臨書のためのテキストシリーズです。 拓本の画面が大きく載っているシンプルな構成の本です。 古典の書を単純に眺めて楽しむのによさそうです。 私、お気に入りの顔真卿の書です。 おおらかで豪快な感じが好きなのです。 顔真卿は中国の唐時代の人で、代々…

「臨書を楽しむ④ 王羲之 蘭亭叙」  二玄社

王羲之(おうぎし)は、「書聖」と呼ばれる書道史上NO1の中国の書家です。 「蘭亭叙」はその代表的作品で、行書のバイブル的書です。 中国の科挙(中国史上、長期実施されていた官吏登用試験)では 王羲之を倣った字で答案を書かないと不合格だったそうで…

「臨書を楽しむ②   虞世南 孔子廟堂碑」   二玄社

書道の臨書をする人のための参考書シリーズです。 「臨書」とは古典的な名書を書写するという、絵画のデッサンにあたる基礎練習です。 シリーズ全8巻で、超メジャーな古典の書が8つ取り上げられています。 ・基本解説 ・原本の写真 ・書き方説明 ・字のお…

十一月のことば

伝 西行 筆 巻子本曽丹切 書芸文化院 蔵 曽根好忠の家集を写したものだそうです。 2011古筆カレンダーより

○十の手習い

最近、書道を習い始めました。 学校の授業でしかやったことはなかったんですけど。 書を鑑賞するのは数年前から趣味になっていましたが とうとう自分でも書いてみることにしました。 直接のきっかけになったのは、マンガ「とめはねっ!」かもしれません。 実…

「『書道』の教科書」    横山豊蘭  [実業之日本社]

大人のための書道の入門書です。 シリーズとして「陶芸」など何冊か出ています。 「教科書」というだけあって非常にわかりやすく出来ています。 この種の本はいろいろありますが、本当に初心者に向いている内容です。 どこが一番よいかというと、筆の動かし…

十月のことば

伝 小野道風 筆 本阿弥切(古今和歌集) 北村美術館 蔵 2011古筆カレンダーより

九月のことば

伝 藤原行成 筆 関戸本 古今集切 書芸文化院 蔵 古筆カレンダーより

八月のことば

扇面 法華経 冊子 断簡 出光美術館 蔵 扇形の絵の上に、法華経が書かれているという凝った書 絵は、男の子と女の子が水遊びをしている図のようです。 2011 古筆カレンダーより

根津美術館 “古筆切展”

行ってきました、根津美術館(東京 青山) 改装が終わってからずっと行きたかったのですが やっと実現しました。 門を入ってすぐのオブジェ? 門から建物入り口までの廊下 いかにも‘和’な感じの素敵なたたずまい 敷地内には庭園があります。 気候の良い時期…

「季節は書と共に 短冊の楽しみ」 田中登  [青簡舎]

短冊に書かれた書を一つずつ紹介しています。 1月から12月までの月ごとに配列され、季節感を楽しむことが出来ます。 一ヶ月につき8作、計96の書が収録されています。 時代は中世から現代まで、作者は書家、歌人、俳人など バラエティ豊かなラインナッ…

今月のことば

藤原教長 筆 二荒山本 後撰和歌集 日光二荒山神社 蔵 美しい料紙に書かれた書で、素敵です。

六月のことば

藤原佐理 筆 国申文帖(部分) 書芸文化院 蔵 2011古筆カレンダーより すべて漢字の文です。仮名か漢字かもよくわかりませんね 解説によると「誠に繊細、情緒的な書風で、しかも活動的な線感はきわめて音楽的な喜びを 与えてくれる」だそうです。う~む

五月のことば

伝 藤原行成 筆 関戸本 朗詠集切 五島美術館 蔵 和漢朗詠集の一節です。 「暮春」という題 2011古筆カレンダーより

「茶の湯の掛物  一行書のよみかた」  芳賀幸四郎 [世界文化社]

家庭画報特選 やさしい茶の湯 これだけは知っておきたいシリーズの①です。 お茶室には掛け軸がかかっています。 書いてある内容はいろいろですが この本では、その中の一行書を取り上げ、意味を解説しています。 「一行」とは、禅語のなかから、その禅語の気…

三月のことば

伝 寂連 筆 胡粉地切 書芸文化院 蔵 はなしあらはなにかは〃るのをしからむ くるともけふはなけかさらまし みつね くれてまたあすたにもなきはるの ひをはなのかけにでけふはくらさむ 三月のつごもりのひ〃さしく まてこぬこと〃いひてはへりける うらかみに…

二月のことば

藤原定実 筆 古今集 巻子本切 京都国立博物館 蔵 あふ事なきに またきたつらむ 忠岑 みちのくに在と云なる 名取河無名取ては 若かりけり みはるのありすけ あやなくてまたきなき名の たつたかはわたらてやまむものな らなくに 2011古筆カレンダーより

一月のことば

今年は「2011古筆カレンダー」からです。 一月は、 伝 紀貫之筆 名家家集切(兼輔集) です。 紀貫之の書、らしいというもの。 山居 あはたのいへにてひとにおくる あしひきのやまのやとりのかひもなしみね のしらくもたちしよらねば 蓑虫 みのむしのつ…

十二月のことば

き か お ん ざ 【大意】 長い旅を終え、我が家に無事帰って どっかと座る。修行の末に悟りの境地を 得て、此の上なき至極安静な日の訪れだ。 天台宗カレンダーより

十一月のことば

さんしょく せきよう の とき 【大意】 夕日に映える山々の、美しくも尊い仏の姿。 西に傾く太陽の光は此の世の妄想を消しつつ 寂静に迫る。夕刻のその頃が最も美しい。 『虚堂和尚語録』 天台宗カレンダーより

九月のことば

もくもくと わがみちを いく 【大意】 初志を貫徹すべく、困難に立ち向かい、 愚痴をこぼさず、人生を明るく 一日一日を大切に、脚を踏みしめ 歩く姿こそ尊い。 [天台宗カレンダーより]

「やさしく極める“書聖”王羲之」 石川九楊     [新潮社]

王羲之(オウ ギシ)は中国東晋の書家 書道史上最も優れた書家といわれ、“書聖”と称される。 すべての書家はこの人を学ぶそうです。 良寛も王羲之を基本として学んだそうです。 マンガ「とめはねっ!」の主人公 大江縁の父親 義之(ヨシユキ)は この人物か…

「NHK美の壺 良寛の書」       [NHK出版]

良寛は、江戸時代末期の僧侶です。 日本の書道史において、重要な位置づけの人物だそうです。 書道マンガ「とめはねっ!」の主人公 大江縁の祖母 英子さんの好きな書家です。 この本は、NHKテレビの番組「美の壺」の良寛の回を書籍化したものです。 テレビら…

「手で書いた日本語 心にしみる『生字』」 泉秀樹 [文芸社]

日本語の「書」を集めた写真集ですが、有名な作家の作品とは限りません。 古い時代から最近のものまで。紙に書かれたものから木の看板、皿の飾り文字まで。 額に飾るような芸術作品から、普通の人の手紙・メモ書きまで。 作者は、コンピューター万能の世の中…

新国立美術館

六本木の新国立美術館に行ってきました。 「ポスト印象派展」を目当てにいったのですが、会期末が近いせいかすごい人出で、 何時間か様子をみましたが落ち着いて見られそうになかったので、あきらめました。 その代わりに、別の展示室で開催していた(無料)…

八月のことば

せいざん りょくすい かぜ おのずから すずし 【大意】 山は青く水は澄み渡って大自然は まさに雄大。 その上を吹き渡る風と自らが一枚に なって一段と涼しげである。 天台宗カレンダーより

七月のことば

瀧 直下 三千丈 たき ちょっか さんぜんじょう 【大意】 夏の涼しさを呼ぶ一句。 高い崖から水の勢いは涼風を呼び、 まさに壮観だ。たたえられ、静かに流れる 水は、一度制御を誤るとその自然の力は 何者もとどめる事が出来ない。 天台宗カレンダーより

「千字文(せんじもん)」

漢字版いろは歌 とも言うべき漢文の長詩です。 一〇〇〇文字の漢字を使った 四字を一句とした、二五〇の短句で出来ています。 同じ漢字を二回使ったりはしていないのです。すごい! 内容は、森羅万象(この世のあらゆる出来事)について述べています。 中国…

六月のことば

天台宗のカレンダーより 竹有上下節 たけにじょうげのふしあり 【大意】 生命の躍動あふれた竹には はっきりと節がついている。 竹の上下の差別は 自らの性を違えない真理の妙だ。 我が家はカレンダーが多くて(一部屋一つ以上) めくるのに忙しいです。 PC…