仁美のヒトミ

趣味(読書、芸術鑑賞)の記録を主に、日々の雑感などをつづります。

趣味(芸術鑑賞)

‘没後160年記念 歌川広重‘展   太田記念美術館(原宿)

太田記念美術館は、浮世絵専門美術館です。 興味はあったのですが、 初めて行く機会を得ました。 こじんまりした建物で 外観は普通の図書館みたいな感じです。 でも展示室は雰囲気ありました。 畠山記念館のように、畳に上がって作品を鑑賞するスペースもあ…

‘禅僧の交流 墨跡と水墨画を楽しむ‘   根津美術館(青山)

10月8日まで開催中。 中世、日本・中国間で交流を持った禅僧たちの書画の展覧会です。 書作品の中でも、禅僧の書は一般の書家とは価値が異なるし、 水墨画も画題がある程度限定されるし 興味をもつ方が限られる展覧会かもしれません。 次回の展覧会が 「…

‘日本画の挑戦者たち―大観・春草・古径・御舟―‘展   山種美術館(恵比寿)

11月11日まで開催の展覧会 日本美術院創立120周年記念として、草創期を支えた横山大観、菱田春草、小林古径、速水御舟 の作品を中心に展示しています。 山種美術館コレクションのメイン作品の展覧会だなという印象です。 「王道」の作品ばかりで安定…

‘ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界‘展   三菱一号館美術館(東京丸の内)

フランスのジュエリーブランド ショーメの展覧会です。 感想をまとめると ・この美術館には二度と行きたくない。 ・ショーメは、お高くとまった権威主義のブランドである。 美術展をさまざま見ていると、当然当たり外れはあります。 しかし 「入場料、返せ!…

‘金剛宗家の能面と能装束‘展    三井記念美術館(日本橋)

9月2日まで開催中の 能楽の能面・衣装の展覧会です。 これだけ能面がたくさん並んでいるのは 初めて見ました。 行く前は「能面なんてどれでもあまり変わらないのでは・・・?」 という気持ちもありましたが、 違いがわかりました。 種類別に展示されている…

‘琉球 美の宝庫‘展  サントリー美術館  (六本木)

9月2日まで開催の 琉球王国の美術展です。 琉球(沖縄)は東アジアの島々の小国で 大国のはざまでの苦難の歴史があります。 中国や東南アジアとの交易もあり 美術的には各国の影響を受けているようです。 作品を見ていると日本画に似てるけど 微妙に色彩が…

‘水を描く‘展   山種美術館   (恵比寿)

今回は「水」でテーマの展覧会です。 こちらも涼しげで良いです。 9月6日まで開催中。 「水」=自然(海、川、雨、雪、滝)なので スケールが雄大で、大画面の作品が多かったです。 また描いている内容もさまざまで まさに「絵」になるテーマだなと思いま…

‘涼を愉しむ‘展    畠山記念館  (白金台)

茶道専門の美術館の 夏の展示です。 創設者 畠山氏が実際に行った朝茶の会のお道具を 中心とした内容です。 掛け軸、花入れなど涼しさを感じるお道具がそろっていました。 冷房のない昔はいろいろな工夫で 涼を感じたものです。 展示会場でお茶をいただくこ…

‘モネそれからの100年‘展   横浜美術館(みなとみらい)

9月24日まで開催の展覧会です。 モネの作品25点と、モネの影響を受けた作品65点という構成です。 「一応おさえとこう」というくらいの気持ちで行ったのですが 予想以上に良い展覧会でした。 印象派は好きなので、モネの作品は何度も見たことがありま…

‘琳派 -俵屋宗達から田中一光へ-‘展  山種美術館(恵比寿)

本日まで開催の 琳派の展覧会でした。 琳派は好きなので 展覧会にはいろいろ行っていて 新鮮味はありませんでしたが 「やっぱり好きだな~」としみじみ。 今回の企画は、琳派作品そのものから 琳派の影響をうけた近現代の作品へのつながり ということだった…

‘心のふるさと 良寛‘展   永青文庫(東京・目白)

永青文庫は 熊本藩 細川公の収蔵品を納めた館です。 こじんまりとしていますが 緑の多い庭の中に明治レトロな建物が建っていて 落ち着く雰囲気です。 今週11日(水)まで開催の良寛展には ぴったりの館だと思いました。 都会の大きな美術館は良寛さんには…

‘大名茶人 松平不味  ~お殿様の審美眼~‘展   三井記念美術館(日本橋)

17日(日)まで開催の茶道具展 今年が没後200年とのこと。 松平不味公は茶人の中でも有名な人物なので 名前を目にすることはよくありましたが 特集展は初めてです。 名道具の収集家で、目録を残し、 茶道具の価値を定めた権威の一人である ということは…

東京国立博物館 春の庭園公開

4月8日までの「博物館でお花見を」という企画 庭園の桜はすでに満開なので、見ごろはあと数日かも。 博物館の敷地内の桜はみな、ソメイヨシノではありません。 本館の建物、庭園、池、茶室の間に、何種かの大きな桜の木が咲き乱れている という景色です。 …

予告 ‘荒木飛呂彦原画展‘   (国立新美術館)8.24~

荒木飛呂彦原画展!!?? と反応した貴方は漫画通。 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの作者です。 いや、映画にもなったし メジャーかな。 コアなファンの中には、マンが好きじゃないけど この作品が好きという層もありそうですね。 独特のストーリーセン…

‘至上の印象派展 ビュールレ・コレクション‘展  国立新美術館(六本木)

5月7日まで開催の展覧会です。 ビュールレ氏というコレクターのコレクション展です。 印象派を好んだ氏のコレクションですが 個人的に好きな作品を集めただけではなく 印象派の前後の派の作品も揃えてあり、 印象派を中心とした絵画界の流れがわかるように…

‘仁和寺と御室派のみほとけ‘展    東京国立博物館(上野)

本日までの展覧会でした。 副題は「天平と真言密教の名宝」 京都の仁和寺とその派に連なる全国のお寺の名品を 集めた会です。 秘仏として一般公開はなかなかしない仏像も 見ることができました。 仏像はお寺で参拝したいと思う方ですが 展覧会だと、360度…

‘運慶展⁾    東京国立博物館    (上野)

これを目当てに来たのですが、 運慶は好みではないことがわかりました(笑) 仏様は、リアルなマッチョ体型より 現実感のない、のっぺりアルカイックスマイルがいいや~。 本館の展示より、注目作品 説明文がまったくないのが、残念。 9枚の書が連なってい…

東京国立博物館 秋の庭園公開    (上野)

改めて思いましたが、上野は秋が良い季節なのかも。 桜の時期は別格として 紅葉の風情がすごくいいです。 庭園公開は秋と春に行っていますが 秋の方がいいかな~。

TOKYO数奇(すき)フェス 2017     (上野公園)

色づく銀杏の木々が美しい上野公園 イベントやっていました。 「TOKYO数奇フェス 2017」 数奇(すき)は数奇者のすきでしょう。 茶人とか和の芸術文化を表す用語。 こちらは茶道に関するブース。 野点に近い企画かな。 ユニークな建造物がいくつか…

‘近衛信尹と三藐院流の書’ 東京国立博物館 特集    (上野)

とーはくの常設展(総合文化展)の特集室で10月9日まで開催中 近衛信尹は「寛永の三筆」に数えられる能書家 関白になるような高位の貴族でありながら ユニークな人物です。 和の書(かな)は女性的で繊細なものですが この人の書は豪快で男性的で好きです…

‘北斎 冨嶽三十六景’ 展 ②    MOA美術館(熱海)

豊臣秀吉の「黄金の茶室」を再現したもの。 リアルで見るとやっぱり 「秀吉、趣味悪~」 成金趣味ですね。 ご丁寧に、障子と畳まで赤色にしているところがまた。 能舞台もあります。

‘北斎 冨嶽三十六景’ 展 ①    MOA美術館(熱海)

葛飾北斎の冨嶽三十六景が全て見られます。 富士山シリーズといっても、富士山が主役とは限りません。 どどんと富士山を描いている絵もあるけれど 探さないとどれが富士山かわからない絵もあって、そこがおもしろい。 地域的には関東~東海にわたっています…

東京国立博物館 平成館 考古展示室   (上野)

平成館は特別館の会場ですが、この部屋は常設展料金で入れます。 考古学オンリーとしては、広いスペースで作品数も多く 説明もわかりやすいので 知識のない方も楽しめると思います。 この部屋も企画がおもしろいです。 土偶の実物大模型。 持ってみるとズシ…

東京国立博物館 本館      (上野)

文化風俗の史料の部屋は 芸術というのとは違って、くすっと笑ってしまうような品々があります。 夏休みの親子向け企画 実施中です。 子供さん、または日本美術に関心はあるけれど難しそうで敷居が高いという方に お勧めしたいです。 とーはく所蔵の国宝屏風 …

東京国立博物館 法隆寺宝物館      (上野)

法隆寺の宝物を展示するための独立した館です。 目立たない所にあるし、入ったことのない人も多いかも 建物自体もすてきです。 シンプルでモダンで。 とーはく(東京国立博物館の愛称)は、作品だけでなく 建築物や庭もすてきなんですよ。 法隆寺館の中は 他…

‘あの人、こんな字!ー歴史上の人物たち-’展  書道博物館(鶯谷)

9月18日まで開催中 歴史に名前が残る人物の書展(日本編)です。 (22日からは中国編) 古くは聖武天皇、光明皇后からはじまり 空海、嵯峨天皇など平安のお歴々。 良寛さんもいます。 書に興味がなくても歴史好きな方なら 楽しめると思うのが、 信長、…

‘アンニョンハセヨ!元暁法師 ―日本がみつめた新羅・高麗仏教’展  金沢文庫(横浜)

金沢文庫は、称名寺に隣接する県立の歴史博物館です。 もともとは金沢北条氏が収集した蔵書から成っています。 8月20日まで開催の展覧会 元暁法師 とは韓国仏教の高僧だそうです。 仏教は韓国を経由して日本に伝わったのに そのことは史学上もあまり取り…

‘禅林美術展‘      相国寺承天閣美術館    (京都)

12月3日まで開催の展覧会 禅宗と茶道に関する美術品展 書もたくさんありましたが 禅の書というのは僧侶が書いたもので 書家が書いた一般的な書の鑑賞とは違う基準で見ないと いけないのが難しい。 常設展示もよかったです。 伊藤若冲の鹿苑寺の障壁画が迫…

‘やきもの巡り  京都・滋賀編’ 展      (茶道資料館)   [京都]

9月10日まで開催の展覧会です。 裏千家で学んだことのある者のはしくれとして 一度は行かねばと思っていたのですが ようやく実現しました。 会員証が初めて役に立ちました 建物自体は普通の街中の普通のビルですが 中に入るとたたずまいが違いました。 御…

‘源信 地獄・極楽への扉’展       (奈良国立博物館)

9月3日まで開催の特別展です。 奈良国立博物館は仏教美術専門館というのが特徴です。 仏像をまとめて見たい方にお勧めです。 ところで「源信ってだれ?」という方が多いでしょうね 平安時代の僧侶で「往生要集」の著者です。 浄土信仰いわば「地獄極楽」と…